先ほどの続きです。


阿部サダヲ扮する市郎は、1986年に戻りました。すっかり未来の生活に慣れた市郎は、宍戸開扮する教頭の言動に、不快感を露にしますが、それはまさに、かつての自分でした。


逆に、吉田羊扮するフェミニストのサカエは、現代にもどりましたが、コンプライアンスのややこしさに辟易となります。とにかく、何もかもが面倒くさいのです。


そう、どの時代だとしても、いいこともあれば、悪いこともあるのです。「トゥナイト」を見ていた市郎が、今では「ラヴィット」を見ているのですから。


マニアックなことを、いくつか。


マッチのポスターを部屋に貼っていた、河合優実扮する純子は、ポスターを阿部寛に取り替えました。磯村勇斗扮するムッチ先輩も、DCブランドの紺ブレとチノパンを着るようになり、純子の友達だった元ヤンと付き合うのですが、彼女はピンクハウスを着ておりました。


仲里依紗扮する、市郎の孫にあたる渚は、「渚のシンドバット」の渚だと思っていたのですが、「渚のはいから人魚」の渚でもあったのです。


最後の最後まで、小野武彦は出てこなかったので、私はてっきり、未来の市郎かと思っておりました。実は市郎は生きていたのだと。しかしそれは、現代よりもさらに未来の井上君(前歯がない!)でしたが、彼が発明したタイムトンネルによって、様々な時代に往き来できるようになりました。これが、市郎にとっての希望になります。


その資金を援助したのは、かつてキヨシの友達だった、引きこもりのサコウ君でした。サコウ君は、高校卒業後にゲームで当てて、会社を経営しておりました。しかも、現代のサコウ君は、元男闘呼組の成田昭次ですから、なかなか手が込んでおります。


私は、純子の「金くれ」の言い方が、たまらなく好きです。また、三者面談での、矢作兼扮する先生との会話は最高でした。偏差値30のスケバンで、青学の幼稚園も入れないようなバカが、猛勉強してA判定が出たのだから、お父さんも喜びなさいと言われて、市郎は、バカのまんまで、水商売か風俗で働いたほうがましだと答えるのです。


ミュージカルシーンは、今までの集大成ですが、山本耕史は、私物の布袋寅泰からもらった、布袋モデルのギターを持ち込むは、錦戸亮が再登場するはで、やりたい放題でした。クリーピーナッツも、ラストでなぜ彼らが主題歌だったのかも、よくわかりました。こういう登場の仕方もあるのですね。


最終回は、すでに二度見ましたが、まだまだ発見がありそうです。おそらく今夜は、私はナナポリタンを食べると思います。