いやー、面白かった。


「不適切にもほどがある」は、絶好調です。そして、私の大嫌いな、尻馬に乗っかるだけの連中を、徹底的におちょくっておりました。


一度の不倫で、仕事を干された、小関裕太扮するアナウンサーの倉持に、リスクマネジメント担当部長になった、山本耕史扮する栗田は、仕事を回しませんでした。


阿部サダヲ扮する市郎にせっつかれ、早朝のワイドショーのレポーターで起用されますが、実際に見たであろう、わずかふたりのコメントを発端に、何も見ていない何万もの人達がそれに乗っかり、二度と見ないだの、コマーシャルの不買運動をそそのかす。見ていないのにです。

 

市郎は、栗田に誘われて、倉持を伴いホームパーティーに行きますが、栗田自身も、17年前の浮気を、未だに攻められておりました。


しかも、毎年、栗田の妻の友人夫婦が訪れ、吊し上げられ、みんなの前で謝らされる。もう気にしていないと言いながら、勝ち誇るように笑う妻。さらに、そこで料理を作っていたのは、妻の幼なじみの、浮気相手でした。


これだけでも充分お腹いっぱいで、それで終わると思ったら、宮藤官九郎は畳み掛けます。ラスト五分にサプライズの連打で、ひっくり返りました。


アナウンサーを演じた、小関裕太や栗田の妻を演じた、紺野まひるのゲスト出演のアナウンスはありましたが、ラストのふたりの出演は、完全に伏せられておりました。これです。これで良いのです。伏せられていたからこその、サプライズなのです。


ひとりは、現代のムッチ先輩ですが、錦戸亮が古田新太になるより、さらにインパクトがありました。ものすごい発想です。


でも、あと二回で終わってしまうのです。いま私は、平日の締めくくりが、このドラマだと思っております。ドラマを見終えて、ああ一週間が終わったと、週末を実感しているのです。


終わってほしくないですねえ。ずっと見ていたいと、久しぶりに思いました。


と、ここまで書いて、私はとんでもないことに気がつきました。宮藤官九郎は、こう言っているのではないでしょうか。「お前ら、いいかげんにしろよ」と。それは、後程改めて。


※しかし、井上陽水も長渕剛も、かつて逮捕それておりますが、昔で良かったですね。今なら、徹底的にパージされたでしょう。