イトーヨーカドーが、東北、北海道からの完全撤退を公表いたしました。ヨーカドーは、いたずらに手を拡げない、堅実な経営だと思っておりましたので、意外な感じはいたしました。


ただ、私の地元も、数年前に撤退いたしました。今は空き店舗のままです。店も古いため、恐らくはそのままでしょう。


なぜ、こうなったか、あくまで消費者の視線ですが、いくつか思い当たることを。


私の学生時代のヨーカドーは、お客で溢れておりました。若干お金をとりましたが、自前の駐車場を持ち、派手さはないものの、食料品では、それなりに良いものが手に入りました。


それが、やたらとセブンオリジナルの商品が、場所を取るようになりました。セブンイレブンのプライベートブランドです。当たり前ですが、セブンで定価で売られているものですから、ヨーカドーでも安くは売られません。


セブンオリジナルの商品が、どんどん増えていけば、わざわざヨーカドーに足を運ぶ必要はありません。商品の魅力は、急速に落ちていきました。


また、衣料品は、地方をイオンが攻め続け、百貨店とは言えないものの、ファッションビルに並ぶようなブラントが、テナントで入るようになり、スーパーマーケット然とした、ヨーカドーの商品は、正直見劣りいたしました。


かなり昔に、ある経営者の方から伺ったのですが、一時期、ヨーカドーは、メーカーとの取引条件を、完全買い取りと謳いました。委託販売といって、返品自由が当たり前のなか、自分たちが発注したものは、全て返品しないと宣言したのです。


その経営者が言うには、展示会などで、ヨーカドーのバイヤーが発注したものは、一括ではなく、分納させたそうです。そして、売れ行きが今一つの場合、残りの納品を、キャンセルしたというのです。


つまり、納品していないのだから、返品にはならないというロジックです。


そのメーカーも、今はないため、真偽のほどはわかりませんが、もし本当に、こんなことを繰り返せば、メーカーはついていきません。


しかし、一番の原因は、セブン&アイという会社のメインが、コンビニになってしまったということに尽きると思います。大箱のスーパーよりも、小回りがきき、駄目となったら、すぐに撤退できるコンビニのほうが、特に過疎が進む、東北や北海道では、利点が多いのだと思います。


地元のヨーカドーが、撤退する数年前でしたが、アンケートの用紙が置いてあったので、お店になかった、とある商品を入れてほしいと書いたところ、本当に仕入れてくれたときには、びっくりいたしました。


そういう、良いところが、たくさんあったので、撤退が決まった時は、大変残念だったことを、今も覚えております。