昨日、「不適切にもほどがある」について書いたブログが、ランキング4位になりました。いよいよベストスリーが目の前です。


さて、先週、もっとも反響がありました、「お別れホスピタル」です。ひとりの方が、今期のおすすめドラマ、ベストファイブに、このドラマを選んでおりました。ようやく出てまいりましたね。


昨日、第二回が放送されましたが、初回よりも堪えました。そのタイトルが、「愛は残酷」です。


また、新たな患者が入院してまいりました。高橋惠子と根岸季枝です。また、患者の妻に鷲尾真知子も登場しました。泉ピン子に木野花もおりますから、もう、ベテラン女優が勢揃いです。


家族にも、色々あります。小林勝也扮する役者勤めの夫のとなりに、高橋惠子扮する妻の今日子が入院してまいりました。介護疲れで、貧血を起こしたのです。


夫は、末期の肝臓ガンで、腹水もたまっており、いつも看護士たちに面倒をかけておりました。今日子は、夫が何を望んでいるかがわかるため、看護士たちは、とても楽になりました。


19の時から、今日子は、夫の部下だったそうです。それからずっと夫を支えてきたのですが、自分中心で、自分のことしか考えていない夫に、今日子は内心辟易していたのです。


いよいよ、夫が危険な状態になりますが、懸命に身体をさする娘とは対照的に、今日子は、ただ夫を眺めているだけです。


苦悶する夫の耳元で、今日子はあることを囁きます。それは、長い間介護をしたことがある人ならば、誰もが思う、しかし残酷な一言ことでした。


他にも、隣の患者には、たくさんの家族が見舞いに来るのに、自分には誰も来ないため、寂しさからナースコールを繰り返す、きたろう扮する大戸屋や、家の権利書など、大切な書類を病室に持ち込み、財産は誰にも渡さないと公言する、木野花扮する奈津美、毎日のように夫の看病を続ける、泉ピン子扮する久美、誰かと勘違いして、男性のケアワーカーに言い寄る、根岸季枝扮するヨシと、様々な患者が描かれます。


様々な問題を、それぞれ抱えながら、患者と看取る家族を、誇張したり、泣かせようとすることなく、淡々としたタッチで、ドラマは進んでいきます。


予告にありましたが、来週は、テレビドラマでは、本当に久しぶりの、樫山文枝が登場します。現実で、介護をしている方は、ドラマまで見たくないと仰るでしょうが、ここ数年で両親を看取った私は、このドラマは見るべきだと断言します。


※内田慈扮する看護士が、もろ、本物の看護士に見えます。ルックス、年齢、言動、どこから見ても、本当にいそうな看護士主任なのです。よくぞ、キャスティングいたしました。