ここのところ、ネットニュースは、松本人志のことで持ちきりです。


私が不思議なのは、これだけ世間が興味を持っていることであれば、芸能レポーターは、なぜ大人しくしているのか、ということです。


彼ら、彼女らが、何かスクープをあげたのを、私は、一切見たことがありません。


わたしにだって、テレビなどのメディアが、余計な詮索をするなと命じられれば、彼らが動けないことくらいはわかります。しかし、そんな指示がなくても、彼らは何もしないでしょう。


そんな気概など、ありませんから。


そもそも、彼ら彼女らは、何者なのでしょう?


タレントに、愚にもつかない質問を投げ掛ける。ただ、それだけが彼らの仕事です。それでいて、なぜか彼らはタレント気取りです。


かつての芸能レポーターは、とにかく下品でした。下品でしたが、ものすごいバイタリティーがありました。猥雑なパワーがありました。


梨元勝さんなど、ジャニーズ裁判を取り上げようとして、メディアと喧嘩し、テレビを降ろされました。いま、梨元さんが生きていたら、間違いなく、松本人志か吉本興業に突撃していたでしょう。


私が、かつて、驚いたのは、今では、レポーターの第一人者と言われている某が、ワイドショーで、こう発言したことです。


満島ひかりと、石井裕也監督が離婚したことについて、こうテレビで申しました。


映画監督と女優というのは、例えば大島渚監督と小山明子、例えば篠田正浩監督と岩下志麻というように、女優が監督の才能に惚れ込んでしまうことが多い。満島ひかりは、石井監督に、そこまでの才能を感じなかったのではないか?と。


ご冗談を。


石井裕也監督は、ずっと今日まで、秀作を撮り続けております。今の日本では、トップクラスです。


おそらく、このレポーターは、石井監督の作品を見ておりません。見ていたら、こんな発言は出来ないし、見ていて、こんな認識をしているのなら、ただの阿呆です。


他人のテメエが、勝手にひとさまの才能に口を挟むな。


※まあ、ジャニーズの記者会見にいって、ファン歴を滔々と語ったり、イノッチの発言に拍手をするような連中ですからね。