「相棒」は、すでに賞味期限が切れているということは、何度か書きました。ただ、寺脇康文扮する、初代相棒の亀山薫を復帰させたことで、作り手のほうも、ゴールを間違いなく意識していることを感じさせました。


その「相棒」が、苦戦しております。いま、視聴率はずっとギリギリ10%です。恒例の元日スペシャルも、地震が発生したこともあり、やはり10%でした。


先日のドラマのなかでは、水谷豊扮する杉下右京が、かつての妻だった、宮部たまきに手紙を書こうとしているところで終わりました。


世帯視聴率は、今ではさほど重視されておりませんが、一桁が続くようになれば、さすがの「相棒」とはいえ、いよいよ限界だと思われてもやむを得ないと思います。


今では、ドラマで二桁の視聴率を取っていれば御の字ではあるのですが、テレ朝の看板である、「相棒」となると、そういうわけにもいかないでしょう。


予算のこともあるのでしょうが、とにかくゲストが地味になりました。元日スペシャルですら、美村里江とかつての甲斐享のパートナーだった、悦子に扮する真飛聖です。


かつては、渡哲也、岩下志麻、三田佳子、岸惠子、津川雅彦など、そうそうたる面々が出演していたので、隔世の感があります。


いま、発表がないということは、今期限りではないのでしょうが、次あたりが見納めだと思います。