リアルタイムで見てから、すでに二回見直しました。
ネットにも、様々な感想が載り始めておりますが、自画自賛になりますが、1986年当時の、細かな風俗などについて、私のように詳しく触れているものは、ほとんどありません。当然です。書いている方々は、当時を知らないからです。だから、どこでも煙草を吸うくらいの、誰でもわかることしか書いておりません。
ただ、見直したことで、私もいくつか書き忘れてことがありましたので、続きを記します。
オープニングのテロップは、こうです。
この作品には、不適切な台詞や喫煙シーンが含まれておりますが、時代による言語表現や、文化、風俗の変遷を描く、本ドラマの特性に鑑み、1986年当時の表現を、あえて使用して放送します。
まさに今となっては、不適切発言のオンパレードで、これが実に心地よいのです。
暴力教師は、本当におりました。特にスポーツの部活においては、体罰は普通に行われておりました。
喫煙は、通学、通勤用の電車やバスでは、さすがにおりませんでしたが、観光用のバスや、特急電車などでは、みんな普通に吸っておりました。飛行機でも喫煙席はありましたからね。
サーティワンアイスクリームで、河合優実扮する純子が選んだのは、ベリーベリーストロベリーで、私もこれを当時のガールフレンドに教えてもらいました。もしくは、キャラメルリボンか、ジャモカアーモンドファッジが、ど定番でした。
喫茶店すきゃんだるのマスターは、声を聴かなければ、袴田吉彦だと気付きませんでした。何せリーゼントにウエスタンスタイルです。しかも、現代では、袴田吉彦が沼田爆になるのですから、一気に老け込みます。
そのすきゃんだるのトイレに貼っている、現代と過去を繋ぐのが、いまと当時の小泉今日子のポスターで、デビュー40周年と、「渚のはいから人魚」というのもいい。
当時のアイドルの状況を知り尽くしている、宮藤官九郎でなければ、ここまで細かな描写は出来ません。「ふざけやがって、この野郎」という言葉に、「植木等か!」と突っ込めるのも、宮藤官九郎ならではです。若い方々は、何のことかすらわからないでしょう。
吉田羊扮する、キヨシの母親が、学校に怒鳴りこんできたときの、先生たちの対応も、抱腹絶倒でした。校長を含め、全員煙草を吸い、母親に向かって、更年期、欲求不満、旦那が構ってくれない、かさついている、ですからね。
私も、最初にお世話になった会社で、随分なことを言われましたが、免疫とでもいいましょうか、傷つくなどということは全くなくて、ほぼ聞き流しておりました。もっとも、東京から実家に戻り、私が言われたようなことを、当時の部下に言いましたら、なんてことを言うのだと、激怒されましたが。
ちなみに、「バックトゥザフューチャー」は、公開が1985年です。ちょうどドラマの一年前です。授業で、この映画のことを語る生徒、井上は、恐らく現代では、科学者になって、タイムマシンを作っているのではないでしょうか?三宅弘城の名前がありましたので、そうだと思います。
すきゃんだるのトイレは改装されてしまい、阿部サダヲ扮する小川は、当時に戻る術を失いました。頼りは、キヨシが忘れていったスマホだけです。
思えば、「あまちゃん」も、初回が素晴らしく、私は一気にのめり込みました。この作品も、最高のスタートを切りましたので、今は楽しみしかありません。文句無しに、今期一番の期待作です。
※古田新太のみ、ホームページでも役名が?になっております。まさか、磯村勇斗扮する、ムッチ先輩の現在の姿ではないでしょうね?38年後ですがら、ちょうどいいところなのです。