もう、15年も経つのですね。


浦沢直樹の名作、「20世紀少年」は、三部作として映画化されました。主演は、唐沢寿明、監督は、堤幸彦です。


私の子供達も、この原作の漫画にはまっておりましたが、当時は中学生だったのですね。特に息子は、「名探偵コナン」と「闇金ウシジマくん」と「20世紀少年」を同時に読んでおり、まともな思考回路とは思えません。


その「20世紀少年」が、WOWOWで一挙放送されました。やはり、忘れているところも、多々ありました。


今、見直して、びっくりするのは、とんでもなく豪華なキャスティングに感じるということです。


唐沢寿明、豊川悦司、常盤貴子の三人がメインなのですが、香川照之、宮迫博之、石塚英彦、黒木瞳、小日向文世、佐々木蔵之介、研ナオコ、井浦新、佐藤二朗、藤木直人、竜雷太、光石研、平愛梨、木南晴夏、森山未來、遠藤憲一、小池栄子、西村まさ彦、ユースケ・サンタマリア、宇梶剛士、山寺宏一、小松政夫、石橋蓮司、中村嘉津(くさかんむりがつきます)雄、竹中直人、生瀬勝久、吉行和子、佐野史郎、池脇千鶴、藤井フミヤ、及川光博、まだまだおります。しかも、誰もが原作の漫画のキャラクターにそっくりなどです。


これは、当時はまだ、中堅的、もしくは脇役的なポジションだった方々が、皆さん偉くなってしまったために、公開当時よりも、遥かに豪華に感じるようになってしまったのです。小池栄子、佐藤二朗、井浦新、森山未來、遠藤憲一など、今は主演クラスですが、この時はまだ、その他の扱いでした。


何より、原作に忠実に作られており、これは原作者である浦沢直樹と、ブレーンである、長崎尚志が、脚本にも関わっていることが大きく、そのため原作のファンから、文句があまり出なかったと記憶しております。


冷静に見ると、所々に堤幸彦らしい遊び心が見られますが、極力オーソドックスに撮っております。そうでなければ、さすがに三部作はもたないでしょう。


この時、まだほとんど知られていなかった、平愛梨は、今や長友佑都の奥様で、木南晴夏は、玉木宏の奥様ですから、やはり時の流れは早いものです。


※私は、浦沢直樹の最高傑作は、「モンスター」だと思っておりましたが、一度海外で映画化の構想があり、結局立ち消えになりました。


ストーリーからいけば、連ドラ向きなのですが、海外が舞台なので、今の日本のテレビでは、予算的に厳しいのでしょうか?それこそ、TBSの日曜9時にはぴったりですが。