自民党の裏金問題は、本当に会計責任者だけを立件し、旧安倍派の幹部は、誰ひとり立件されませんでした。ただ、自民党のほとんどの派閥は、解散するそうです。
と、ここまで書いて、ふと思いました。なんでしょう?この既視感は。
ああ、あれですわ。私がかつて、散々見てきた、東映やくざ映画のまんまなのです。
立件、逮捕された三人の議員は、全員自民党を離党いたしました。彼らは、パー券を売りまくった、いわば党にとっては功労者です。それらはやくざの破門です。もう、うちらとは関係ありません、というやつです。
立件された会計責任者は、議員ではありません。彼らは職員です。これは、おのれら、少しだけ辛抱せい。家族の面倒はきちんとみたるし、ほとぼりがさめたら、また元に戻したるわ、です。典型的な、とかげのしっぽ切りです。
さらに、派閥の解散です。マル暴の皆さんが、親分にワッパをかけられなくなかったら、組を解散せい、と、交換条件を持ちかけるシーンは、度々描かれておりました。
こんなことを、検察が要求するわけはないと思いますが、ちなみに、映画においては、解散した組は、政治団体(!)に姿を変えて存続するというのが、お定まりのパターンでした。
さて、派閥はなくなるそうですが、それでは、親分がなくなるのならば、これから党の公認ですとか、ますます執行部が強くなるのでしょうか?
派閥が良いとは、決して申しませんが、今の自民党であれば、学級崩壊のようになり、声のデカい連中が、幅をきかせるようになるのではないでしょうか?