池井戸潤原作の、この作品は、先にWOWOWでドラマ化されております。


ドラマは、井ノ原快彦主演でしたが、映画、「シャイロックの子供たち」は、阿部サダヲが主演です。


銀行で、100万円が紛失いたします。時を同じくして、10億円の大口融資が実行され、あっという間に焦げ付きます。


この、柱の部分は変わらないのですが、阿部サダヲ扮する西木を始めとする、登場人物のキャラクターが、かなりドラマと違っております。


また、百万円紛失の犯人も、いきなり明かされます。ドラマでは、しばらく伏せられておりました。


ドラマでは、実直な設定だった西木ですら、映画では清廉潔白ではありません。しかも、ドラマ版は、西木が殺害されようとしているところがオープニングでした。映画には、そのような描写は、一切ありません。


映画のホームページや、ウィキペディアを見たところ、ドラマのほうが原作に忠実で、映画はかなり独自のお話にしているそうです。


まあ、連続ドラマに比べて、映画は二時間程度でまとめなければならないため、当然省略しなければならないエピソードが出てまいります。


また、メインの配役ですが、


井ノ原快彦=阿部サダヲ

玉山鉄二=佐々木蔵之介

加藤シゲアキ=佐藤隆太

前川泰之=柳葉敏郎

萩原聖人=杉本哲太

西野七瀬=上戸彩


前者がドラマ、後者が映画なのですが、映画のほうが、明らかに癖が強い。私の好みは、ドラマのほうですが、温厚で、誠実だった主人公の西木が、映画で何をするか、ぜひご覧ください。全く別物ですが、これはこれで面白いです。


※私が、一番印象に残ったのは、忍成修吾扮する融資担当の行員が、パワハラ上司に絶えずプレッシャーをかけられ、どうなってしまうかです。