昨日の、「どうする家康」のタイトルは、「秀吉、くたばる」でした。前代未聞のタイトルです。
ムロツヨシが、秀吉を演じると聞いたとき、これはひょっとすると、化けるかもしれないと思いました。
しかし、私は、愛すべき秀吉だと思っていたのですが、見事に裏切られました。ボロボロの服をまとい、目が笑っていない、実に不気味で、油断ならないキャラクターを、ムロツヨシは楽しそうに演じておりました。
その秀吉が天下をとり、お市そっくりの淀(北川景子の二役です)を側室にして、欲に溺れて、我を忘れていくさまは、見事でした。
特に、死を目前にして、悪態をつき、それでいて家康に、「どうせ、お前が天下をとるのだろう」と、先を読みきりながら毒ずき、血を吐きながら、淀に、「本当にあなたの子供とお思いか?」と尋ねられ、一瞬呆気にとられ、その後にやりと笑いながら死んでいくシーンなど、本当にぞくぞくしました。
淀にとって、秀吉は両親の仇です。その仇の側室になり、秀吉の子を授かる。そんな淀の思いを、全て飲み込んで死んでいくのです。
私は、ムロツヨシという役者の力量を、測りかねておりましたが、まだまだのびしろがありますね。
※ただ、秀次の切腹など、家康の台詞でおしまいのように、かなりすっ飛ばし始めております。
かつての大河ドラマ、「徳川家康」では、9月初旬に秀吉が死んでおります。10月あたまで関ヶ原です。
きちんと終われるのでしょうか?