人間、どこにどんな落とし穴があるか、全くわかりません。私など、落とし穴に落ちっぱなしでした。


しかし、その逆があるのも事実で、一番の良い例は、川口春奈でしょう。


ルックスには元々定評があったのですが、これといった代表作がなく、ブレイクとはいえない状況でした。早い時期に、ドラマの主演に抜擢されましたが、これが大こけで、低視聴率女優などと揶揄されたこともありました。しかし、あのドラマなど、誰が演じても、数字は取れなかったでしょう。


それが、沢尻エリカがやらかし、大河ドラマを降板するのですから、世の中はわからない。役は濃姫、織田信長の正室という大役です。


その代役が、川口春奈に決まったのです。しかも、これが良かった。凛々しい濃姫で、着物も似合い、むしろ沢尻エリカよりも良かったのではないかと言われました。


そこからの彼女は、元々多かったコマーシャルが、さらに増え、朝ドラにも出演、極めつけは、「silent」で、それでいて、「モニタリング」で見せる、女優らしからぬ、バラエティーに対する対応力もあり、彼女の人気は不動のものになりました。


「VIVANT」においても、たくさんの俳優が、注目を浴びました。河内大和など、私も存じ上げない舞台俳優ですが、なんと!テレビドラマ初出演だそうです。


いま、酒向芳が引っ張りだこのように、癖のある悪役は、慢性的に不足しております。これからオファーが殺到するでしょう。


チャンスは、突然現れるものです。あとは、本人次第です。