是枝裕和監督の、「怪物」は、ネットでもかなり高評価のようです。何度も書きましたが、坂元裕二が脚本を書いたことも大きいと思います。


いま、監督自らが脚本を書くことは、珍しいことではありません。北野武監督や、故、伊丹十三監督は、全て自分の脚本ですし、是枝監督も、ほとんどがそうです。


しかし、全てを自分でこなすとなると、どうしても自分だけの世界になってしまいます。例えば、黒澤明監督でさえ、脚本を共同で執筆することはありましたが、ほとんどは、菊島隆三、小国英雄、橋本忍らが書いておりました。


映画は、確かに監督のものです。しかし、その骨格を決めるのは、やはり脚本です。「怪物」は、そのことを、改めて証明いたしました。