フジテレビの、昼の再放送二本立ては、私の希望通り、ひとつが新作、ひとつが古めとなりました。
「教場」が放送されているため、私の地方は、木村拓哉祭りとなっておりますが、なんと!「眠れる森」が、私の地元で始まりました。これは、嬉しい。
野沢尚脚本のミステリーで、完全オリジナルです。中山美穂、木村拓哉、仲村トオル、ユースケ・サンタマリア、陣内孝則、本上まなみ、夏八木勲と、実に個性的なキャスティングで、放送当時は、ものすごい人気になりました。
私には、とにかく野沢尚です。これからという時に亡くなってしまった脚本家で、NHKの大作、「坂の上の雲」は、一時期、完成出来ないのではないかと、大騒ぎになりました。
北野武の、「その男、凶暴につき」で、私は、その名前を知りましたが、あの映画は、北野武監督に、ズタズタに改変されてしまったと、本人が著者に書いておりました。その本を、私は今でも持っております。
野沢さんの死因は、公表されておりますが、自殺でした。まだ40代半ばだったと記憶しております。
野沢さんが脚本を書き、本木雅弘主演の、「水曜日の情事」というドラマを、私は当時見ており、このひとは、向田邦子の方向へ行くのだろうかと、ぼんやり考えておりましたら、その年の向田邦子賞をとり、同じ事を考えている人達がいるものだと思いました。
わりととんがった作風のものが多かったので、このドラマの後、鶴橋康夫監督の、「叛乱のボヤージュ」や、「砦なき者」、そして「坂の上の雲」、ならば次は、いよいよ大河ドラマか?という時の、自殺という報道は、さすがにショックでした。
ただ、著書にもあるのですが、世に出るまで、相当屈辱的な扱いを受けてきたそうで、様々なことが、トラウマになっていたのかもしれません。
その野沢さんの作品で、一番視聴率を取ったのが、この、「眠れる森」です。私は、その頃とても忙しく、ほぼ見ておりません。
じっくり、堪能いたします。
※昔、私のふたりの子供は、「名探偵コナン」の大ファンでしたが、映画版の最高傑作は、「ベイカー街の悪霊」と、ふたりとも答えました。
これも、野沢さんの作品と聞いて、びっくりしたのを覚えております。