テレビドラマでは、大河ドラマ以来の、吉沢亮主演の、「PICU」が始まりました。
脚本は、倉光泰子。福山雅治の「ラブソング」では、出だしは良かったものの、次第にとっちらかっていきましたが、「刑事ゆがみ」などでは、かなり面白く見られました。
そこで、吉沢亮をメインにして、子供の救急医療もの、木村文乃、安田顕、大竹しのぶ、菊地凛子、生田絵梨花、高杉真宙、甲本雅裕、正名僕蔵、中尾明慶、高梨臨、野間口徹、松尾諭など、実に手堅い面子を揃えて、万全を期しました。
北海道が舞台です。だから、安田顕と、主題歌の中島みゆきはぴったりです。
当然ながら、北海道には、東京のような医療施設は少なく、それは地方へ行けば行くほど、さらに少なくなります。だから、札幌の丘珠空港のそばの病院に、北海道知事はPICU、すなわち小児科専用のICUを立ち上げるのです。北海道全体で機能するために。
吉沢亮扮する、志子田は、まだ医師になりたてで、丘珠の病院を希望したのも、家から近いという理由だけです。
医師も看護士も、ほとんど集まらず、最悪の状況で、PICUは始まります。当たり前ですが、そこにドクターXはおりません。
稚内から、子供が搬送されてまいりますが、医師たちはほとんど何も出来ず、命を落とします。手遅れでした。志子田は、何も出来ず、ミーティングでは、ただ泣くばかりでした。そんな志子田を、安田顕扮する植野は、温かく諭します。
恐らく、志子田武四郎の、医師としての成長と苦悩を描いていくのでしょう。登場人物も多いため、初回としては、充分でした。
※ちなみに、主人公の武四郎という名前は、北海道開拓の祖、松浦武四郎からとっていると思います。半人前以下と酷評されている志子田が、どう変わっていくか、楽しみです。