たまたま、ある方のブログを読んでいましたら、この歌のことが書いてありました。
「世迷い言」。日吉ミミの曲です。
すっかり忘れておりましたが、作詞、阿久悠、作曲、中島みゆきという、極めて珍しい組み合わせでした。
そのブログには、映像も添付されていたのですが、この歌が、挿入歌として使われていた、「ムー一族」の最終回のものでした。出演者とみんなで、この曲を唄うのですが、メンバーが凄まじい。
渡辺美佐子、郷ひろみ、伊東四朗、伴淳三郎、由利徹、細川俊之、樹木希林、たこ八郎、谷隼人、清水健太郎、左とん平。
もろ、久世光彦だとわかる面子です。
ドラマでは、いつもは、飲み屋のカウンターに、みんなが伏せていて、サビの、「世の中、バカなのよ」で、ガバッと起きて合唱するというものでした。
この面子は、当時でも破格です。お金がかかっておりますわ。
そして、この歌です。「上から読んでも、下から読んでも、世の中バカなのよ」の通りで、回文になっているのです。そして、実に阿久悠らしい歌詞と、実に中島みゆきらしい曲なのです。このふたりに、発注すること自体が素晴らしい。しかも、唄うのが、日吉ミミですよ。
当時のテレビには、天才がいたのです。