またしてもWOWOWです。
遅まきながら、千葉真一特集が放送され、「仁義なき戦い 広島死闘篇」を、またまた見てしまいました。
冒頭に、「この作品には、放送上不適切なセリフがありますが、当時の時代背景を考慮して、そのまま放送いたします」とテロップが流れて大笑いしました。
不適切なセリフしかないですから。
さすがに、ピーが入りましたが、「あいつら、何で儲けとるの?婬売じゃないの。オ○コの汁で飯食っとるようなもんじゃないの」なんてセリフ、よく考え付くものです。
公開されてから、約50年。いま、残っているのは、北大路欣也と梶芽衣子くらいです。逆に、このおふたりは、未だ現役バリバリですから、大したものです。
もう何回見たかわかりませんが、一分の隙もない傑作です。
当初、北大路欣也の山中と、千葉真一の大友は、キャスティングが逆だったそうですが、映画のとおりで大正解です。
千葉真一扮する大友勝利は、数あるヤクザ映画のなかでも、未だ語り継がれるほどのいかれっぷりで、二枚目スターだった千葉真一が、股間をかきながら、理屈などお構い無しに、暴力に明け暮れます。
その暴れっぷり、傍若無人ぶりは、例えようがありません。それは、映画を見ればわかります。主演ではありませんが、WOWOWが、千葉真一特集を組むにあたり、この映画を選択したのは、わかっている証拠です。
そして、この作品の、実質的主演の北大路欣也!
戦争帰りのチンピラが、組長(名和宏がいい)にいいように利用され、ヒットマンとして使い捨てられていくのですが、これがまたたまりません。
特にラスト!警察に追われ、廃屋に身を隠してからの、ざらついた映像のなかの彼は、一世一代の名演でした。
しかもこの作品ですが、ほぼ100分しかないのです。これは、深作欣二監督の手腕は勿論ですが、やはり笠原和夫の脚本が素晴らしい。
何回見直しても、新な発見があります。間違いなく大傑作です。
※成田三樹夫、山城新伍、室田日出男、金子信雄、川谷拓三、小池朝雄、脇の脇まで、本当にいい役者が、当時の東映には揃っておりました。出てくるだけで、ぞくぞくします。