小峰健二という、朝日新聞の記者の方が、非常によいツイートをしておりました。「ドライブ・マイ・カー」が、アカデミー賞をとる前の日付のものです。
ざっくり言うと、「ドライブ・マイ・カー」が、アカデミー賞をとったとしても、それは、日本映画界の敗北という内容です。
今まで、当時のアカデミー外国語映画賞をとった日本映画、「乱」、「おくりびと」は、ともに日本のメジャー配給会社が絡んでおりました。
しかし、「ドライブ・マイ・カー」は、メジャーは、全く絡んでおりません。だから、製作費も、かなり安い。私の地方など、アカデミー賞をとったことで、ようやく公開されましたが、それまでは、見ることすら出来ませんでした。
韓国は、エンターテイメントを、国として売ることを考えました。だからこそ、「パラサイト」は、国を挙げて協力し、アカデミー賞の作品賞までとれたのです。
私が、先日、ブログで、官房長官が、受賞を祝うコメントを出した時に、コメントよりも金を出せ、と書いたのは、そういうことです。
わけのわからないイベントには、じゃぶじゃぶ金を注ぎ込むのに、です。
相当昔ですが、日本の映画界は、世界を目指して作られたものが、ほとんどない、と、ブログに書いたところ、本当の映画界の方らしき人から、そうやって金を稼げているのだから、何が悪い、素人が、わかったようなことを書くな、と、いったコメントが入りました。
今の日本映画を、よーくご覧ください。
アニメ、漫画の実写化、特に、アイドルの学園もの、そして、急激に増えた、テレビドラマの映画バージョン。
ほとんど、これで回しております。アニメーション以外で、世界を目指せるものなど、皆無です。テレビドラマの映画化に関しては、よく、こんなものまで、映画にするものだ、というものまであります。
だから、「ドライブ・マイ・カー」のような映画は、メジャーからは作られるわけがないのです。
小峰さんのツイートは、極めてわかりやすい文章ですが、これにまとわりついたコメントが、ひどいものでした。
まともな日本語が読めないのでしょう。
金がかけられない映画は、悪い映画なのか、とか、そんなに韓国映画が良いなら、日本映画を見るな、韓国だけ見てろ、とか、挙げ句の果ては、これだから朝日は、です。
優れた才能に、お金を使わなければ、その業界の発展は、あり得ないのです。
小峰さんも書いておりましたが、是枝裕和監督が、カンヌでグランプリをとったあとの映画は、海外資本ばかりです。
映画祭で、賞をとったら、日本のメディアは大騒ぎしますが、自分たちは、自社のテレビドラマの映画化に、金を使い、それらの作品は、ある程度のヒットをしても、映画祭などでは、鼻も引っかけられない。
そんなものを、自分たちは、最初から目指していない。そういった作品は、儲からないと、嘯くでしょうが、だったら、アカデミー賞をとっても、大騒ぎするなって。
以前は、大手の配給会社の作品でも、ガキ向けのものもありましたが、大人の鑑賞に耐え得る、ちゃんとしたものもあったのです。だから、私は、映画を見続けたのです。
映画にお金を払うのは、あなた方のいう、素人なのです。