「24」の日本版は、かなりヤバい方へ向かっております。当初から懸念された通り、日本に置き換えて、無理があるものは、やはり無理なのです。
「スーツ」は、私には、もっと相性が悪く、台詞まわしが、あまりに仰々しく、そのことが鼻について、まともに見ていられませんでした。
そんななか、唯一、健闘しているのが、「コールドケース」です。間もなくシーズン3が始まりますが、今まで放送されたものは、全て見ており、実に良く出来ておりました。
オリジナルも、そこそこ見ておりますが、過去のパートの時に流れる、当時流行っていた音楽が、日本版だと、演歌にでもなってしまうのではないかと、懸念しておりました。
しかし、当時ヒットした洋楽や、フォークなどを使うことで、実にうまく処理しておりました。
これは、脚本に、一級の方々を揃えているためです。だからこそ、舞台を横浜に変えても、違和感が生じないのです。それくらい、よく練られております。
ここなのです。オリジナルを、まんま日本に置き換えるだけでは、駄目なのです。無理のないように、マイナーチェンジをする。
また、映画の監督経験もある、波多野貴文監督なので、暗く澱んだトーンが、オリジナルに近い、独特の雰囲気を、きちんと表現しております。画像に力があるのです。
吉田羊、永山絢斗、滝藤賢一、光石研、三浦友和という、キャスティングのコントラストもいい。派手過ぎることなく、バランスもいい。
さらに、ゲストは、吉沢亮、門脇麦から、仲代達矢まで、豪華でバラエティーに富んでおります。
そのくらいしなければ、日本版など作らないほうが良いのです。