「鬼滅の刃」が、大ヒットしております。わずか二週で100億円を突破きたのですから、史上最高興業収入の更新も、現実味を帯びてまいりました。

今回、特別なのは、シネコンでは、とにかくこの映画を、上映しまくっていることで、私の地元でも、一日20回くらいかけております。

映画館も、密を避けるため、間引きしなければならないため、そりゃなるべく多くかけたいのはわかりますが、それにしても、こんな回数は、前例がありません。

ただ、昔のことを、思い出しました。

遥か昔、私の地元には、映画館がいくつかありました。10館前後あったと記憶しております。

邦画と洋画が半分ずつくらいでしたが、ある時、洋画の劇場は、ほぼ全て、同じ映画を上映したのです。

「ジョーズ」です。

海水浴場で、鮫が人間を襲うという、極めてシンプルな映画ですが、当時はまだ無名に近かった、スティーヴン・スピルバーグ監督の、見事な演出で、当時の記録を、悉く塗り替え、異例の大ヒットとなりました。

今と違って、シネコンなどありませんから、ひとつの映画館は、同じ映画を、延々とかけなければなりません。ましてや、当時は、入れ替えなどないため、私なども同じ映画を、二度続けて見たこともありました。

ただ、地方では、こういう拡大公開があると、他の映画が、全く見られなくなります。私の地元でも、その時見られた洋画は、「ジョーズ」だけでした。

恐らく、「鬼滅の刃」は、今までの日本映画の記録を、大きく塗り替えるでしょう。しかし、こういう前例のない公開方法でなければ、つまり、今のようなシネコンのシステムだからこそ、できることなのです。

※勘違いして頂きたくないことは、こういった大胆な上映スケジュールを、私は、全く否定いたしません。なぜなら、シネコンならば、ここまで大胆に、ひとつの映画を上映しても、他の映画も、上映回数は減りますが、見ることができるからです。そして、商売なのですから、ニーズがある映画をかけるのは、当然のことです。

もっとも、そろそろ見に行こうと思っていた、「ミッドナイトスワン」は、上映終了してしまいました。