朝ドラ、「エール」は、とても昭和初期とは思えない描写が続き、到底付き合いきれないと思っていたのですが、太平洋戦争を描くにあたり、妙にリアルになりました。

窪田正孝扮する、古山裕一は、戦地に慰問に行きますが、そこで森山直太朗扮する恩師に再会します。

兵士を激励するため、音楽会を開こうとするのですが、そこで敵の銃撃に逢い、恩師も含め、どんどん目の前で、ひとが死んでいきます。

このあたりの描写は、とても朝ドラとは思えないもので、かなりリアルなものになっております。

GReeeeNの主題歌を、あえて流さず、画像のトーンを、抑えめのややセピアトーンにして、派手さはないものの、見るものに、何とも言えない重さを感じさせます。

戦争は終わり、音の実家である豊橋は、空襲にあい、何もかもを失います。そこで薬師丸ひろ子扮する母親の、戦時中は禁止されていた、キリスト教の讃美歌を、胸にクロスをつけて唄うシーンは、心をうちます。

なぜ、窪田正孝と二階堂ふみが、主演だったか、そしてなぜ、母親が薬師丸ひろ子だったか、この一週間でわかった気がいたしました。

そして、戦争をスルーしては、このドラマを描けないという、作り手の覚悟も、です。