少し、冷静になってまいりました。
筒美京平さんは、とんでもない数の名曲を残しておりますが、特に80年代の、歌謡曲黄金期は、私など、筒美京平というのは、何人かの作曲家の集合体ではないかと、疑うほどでした。
なかには、「あれ?この曲、あれじゃねえの?」というのもありますが、その換骨奪胎ぶりは、もはや芸でした。
わかりやすく申しますと、桑名正博の、「セクシャルヴァイオレットno.1」は、ロッド・スチュワートの、「アイムセクシー」ですし、田原俊彦の、「抱きしめてトゥナイト」は、もろ、トム・ジョーンズの、「ラブミートゥナイト」です。タイトルでもわかる通り、これなど確信犯です。
でもね、どちらも、そうは言いながら、単独の楽曲として成立しており、しかも大ヒットしても、誰も何にも言わない。それが、筒美さんなのです。
また、「17才」や、「真夏の出来事」のように、時代を越えて、そのときのアイドルにカバーされても、全く古くならないというのも、筒美さんならではです。
最近では、筒美さんを敬愛する、若いアーティストのほうから、曲を依頼されることもあり、KinKi KidsやTOKIOの曲も書いておりました。
私の愛する、筒美京平作品のベストテンを、改めて選ぼうと思っております。相当癖があると思いますので、ご注意ください。