先日、「MIU404」の、菅田将暉の登場シーンが、見事だと書きました。完全に伏せたことで、見るものに衝撃を与えたと。

いま、「ドクターコトー診療所」の再放送を見ていて、ふと思いだしました。このドラマでも、素晴らしいシーンがあったのです。

記憶だけを頼りに書きますので、違っていたら謝ります。

確か、第二部の最終回だったと思います。吉岡秀隆扮するコトー先生が、意を決して電話をかけます。そこは、先生の実家でした。

電話をとったのは、母親でした。「五島でございます」。見ている側は、この一言で、実家だと、そして母親だと理解します。

さらに、その声で、ドラマや映画を見ているひとならば、声の主が、誰か、すぐにわかります。

宮本信子さんです。しかし、顔は写りません。声と、後ろ姿です。あえて顔を出さないことが、演出として素晴らしい効果を上げているのです。これが、粋というものです。

最後のクレジットでは、宮本さんの名前が、特別出演として記されています。しかも、五島沙知子と、役名までしっかりと。

この時も、一切アナウンスされておりませんでした。だからこそ、見ている側は驚き、感動するのです。

当たり前のことなのですけどね。

※ちなみに、この時、コトー先生のライバル的に描かれている、鳴海先生を演じていたのが、今をときめく堺雅人でありました。しばらく見ていないので、楽しみで仕方ありません。