斎藤洋介さんが亡くなりました。
斎藤さんと、嶋田久作さんは、日本を代表する二大個性派だと思っておりました。一度見たら忘れないキャラで、善悪問わず、何とも言えない味があるのです。
ただ、斎藤さんは、どちらかといえば小悪党か善人、時としてホームレスなんてのも、はまるのですが、嶋田さんは、官僚、企業の幹部といった、大物キャラが多かった。
最初に見たのは、山田太一さんの傑作、「男たちの旅路」の、今で言う神回、「車輪の一歩」で、車椅子の青年でした。この時の車椅子の友達の面子がすさまじく、私が覚えているのは、古尾谷雅人さんと京本政樹さんで、みなさんまだデビュー間もない頃でした。
斎藤さんのことは、当時私も全く知らず、あの独特の話し方のこともあり、本当に、どこか悪いのかとさえ思いました。
ドラマのなかで、斎藤さんは、今で言う風俗に行きたいと、両親に頼みます。母親は躊躇しますが、父親は、精一杯おしゃれして行ってこい、お金はけちるなと、背中を押します。
店には行くのですが、何かあったら大変だと、店側から入店を断られ、何もできずに家に帰り、最初は笑いながら、両親に、「お陰様で」と報告するのですが、次第に泣き笑いになる斎藤さんは、今見たほうが、心に沁みます。
スマスマのようなコントから、シリアスな敵役まで、あれだけ癖のある風貌でありながら、本当に守備範囲の広い方でした。ただ、最近、妙に痩せたと、心配しておりました。
まだ69だったそうです。若すぎます。
合掌。