いま、私の地方では、「ドクターコトー診療所」が、再放送されております。

いっときは、愚にもつかない、ワイドショーばかり放送され、ドラマの再放送は、ほとんど行われませんでしたが、ワイドショーが打ち切りになったおかげで、逆に、私にとっては、嬉しいことになっております。

で、「ドクターコトー診療所」です。

もう、パーフェクトです。

吉岡秀隆と柴咲コウのコンビを、時任三郎、大塚寧々、小林薫、筧利夫といった実力派がまわりを囲み、さらに泉谷しげる、石田ゆり子、桜井幸子、若かりしころの大森南朋、等々、本当に豪華です。

しかも!主題歌は、中島みゆきの名作、「銀の龍の背に乗って」です。見事としか言い様がありません。

残念ながら、いまのフジテレビに、このようなお金のかかったドラマは、ほぼありません。

どこぞのタレントが、「スーツ2」のキャスティングを、「アベンジャーズ」並のドリームチームなどと言っておりましたが、あれがいまの、フジテレビの精一杯です。

あれがドリームチームなら、いまの「半沢直樹」など、どう表現したらよいのでしょう。

これから始まる、福士蒼汰の「ダイバー」なんて、深夜ドラマレベルの面子ですよ。

例えば、「MIU404」は、無茶苦茶豪華なキャスティングではありません。しかし、いままさに旬で、脂が乗りきっている、綾野剛と星野源をダブル主演に据え、敵役に菅田将暉を置くことで、もう充分なのです。こういう、人気者の囲い混みは、本来フジテレビ系列が、最も得意だったのです。

少し前にも、小栗旬と西島秀俊の、「クライシス」があったではないですか。「リーガルハイ」も、それこそ、ついこの間の、「コンフィデンスマンJP」もそうです。要するに頭を使っていない。

「白い巨塔」のような、どっしりした大作から、一連のトレンディドラマまで、フジテレビのドラマは、とにかく世間の耳目を集めました。

「ドクターコトー診療所」は、そういったフジドラマのなかでも、お金も時間もかけた、極めて真っ当なドラマだったのです。

次回の木曜10時が、何せ、またしても「ルパンの娘」なのが、今のフジテレビですから。