そういえば、「やすらぎの刻」のことを、ほとんど書いておりませんでしたが、私、全て録画しております。石坂浩二扮する、脚本家、菊村栄の脳内ドラマ、「道」が、同時進行しているため、途中から視聴すると、何が起こっているかわからないかもしれませんが、前作同様、相当なクオリティです。
特に、今放送中のエピソードは、倉本聰ならでは、というもので、やすらぎの郷の住人たちが、テレビのバラエティーに出演するのですが木下ほうか扮する、番組の司会のお笑いタレントの豊臣家康が、軍団を率い、我が物顔で、テレビ局を闊歩し、そんな連中を、テレビ局の幹部が、揉み手、直立不動で出迎えます。
軍団の連中は、家康の威光を笠に着て、大声で騒ぎ、かつてのスターたちを敬うこともありません。
これ、いまのテレビへの、痛烈な皮肉です。ちなみに、このテレビ局は、乃木坂テレビ(!)です。
誰のことをモデルにしているとかではなく、大した芸もない芸人どもに、頼りきっているテレビ局に、そして、今までテレビを支えてきた、大先輩に対して、嘲笑の対象としか考えていない、今のテレビに、警鐘を鳴らしているのです。
お前ら、誰のおかげで、いまのテレビがあるのか、本当にわかっているのかと。
そして、こんな安直なつくりで、バラエティーという名の雑談番組を作って、本当に面白いと思っているのかと。
こんなことは、倉本聰さんくらいしか、言えません。テレビを愛し、いまのテレビを嫌悪しながらも、どこかで諦められない、倉本さんだからこそ。
今日、そのバラエティーの収録のシーンが放送されましたが、いやいや、おもいっきりやってくれました。
いじる、ということを、勘違いしている連中。過去の先輩たちのことを知ろうともせず、いまの自分が、時流にたまたまのっているだけなのに、その隆盛が、未来永劫続くと思っている輩と、それに尻尾を振る、醜悪な連中。
デフォルメが過ぎる部分がおりましたが、倉本さんの怒りが、画面に溢れておりました。
思えば、50年近くも、私は、リアルタイムで、倉本聰さんのドラマを、楽しませてもらっているのです。今度こそ、最後の連ドラでしょうが、まだ半年もあるのです。
本当に、見ないのは、もったいないです。