先日の、「いだてん」を、また、繰り返し見てしまいました。これは、永久保存ものです。
しかし、視聴率は、7,9%でした。良いではないですか。こんな素晴らしいドラマを、少なくとも私達は、リアルタイムで見られたのです。なんと幸せなことか。
改めて、いくつか発見がありました。
とにかく、菅原小春です。彼女は、ダンサーですが、演技は素人です。しかし、その演技慣れしていないことが、妙なリアリティーを産んでいるのです。彼女の身体能力だけでなく、そこまで計算してのことであれば、このドラマのスタッフは、天才です。
恩師の寺島しのぶから、「御幸福ですか?」と、同じシベリアケーキを勧められながら、同じ事を聞かれます。オリンピックの前と後に。
化け物、バッタ、六尺女と嘲笑されていた彼女は、これで太ってしまうと、ますます化け物扱いされると思い、最初は断ります。
彼女は、たったひとり、女性として、オリンピックに参加します。そして、国などのためでなく、自分に続く女性たちのために、命懸けで走ります。なぜなら、自分が結果を出さなければ、当時の日本では、女性がスポーツをすることなど、認められなくなるからです。そういう時代なのです。
結果を出し、同じ場所で、同じことを聞かれ、彼女は幸せだと答え、笑顔でシベリアケーキを頬張り、後輩と、ダンスに興じます。シマの予言通り、世界に出ることで、嘲笑は称賛に変わったのです。
誰かが書いておりました。菅原小春に、人見絹枝が乗り移ったようだと。
まさに、そうです。神憑りという言葉がありますが、尋常なレベルではないのです。作り手が、これは、とんでもないことになる、と、直感しただけのことはあります。
そして、そのお話を進行するのが、杉咲花扮する、人見の先生である、増野シマの孫にあたる、神木隆之介扮する五りんというのが、宮藤官九郎ワールド全開です。
何度でも書きます。
7,9%、上等です。