「万引き家族」が、アメリカのアカデミー賞の、外国映画部門にノミネートされました。極めて妥当な選択です。

是枝裕和監督は、様々な映画を製作してまいりましたが、ほとんどが、家族というものが根底にありました。

「誰も知らない」、「そして父になる」、「海街diary」、所謂普通の家族ではありません。育児放棄、産婦人科による、子供の取り違え、ひとりだけ、別の家庭に育てられた、腹違いの妹。

今回もそうです。全くの他人どおしが、ひとつの屋根の下で暮らす。しかし、生業は万引きという犯罪です。

このテーマが、国辱だという、大馬鹿ものが現れました。しかも、著名なかたです。それに、なんにも考えていないネトウヨがへばりつく。国の恥みたいなことを、なんでわざわざ世界に発信する。反日だ、と。

万引きしなければならない一家が、カップラーメンを食べるなど、リアリティーが無さすぎる、袋麺を食べろなどという、爆笑ものの批判もありました。

なんぼ貧乏でも、カップラーメンくらい食べるだろうよ。

この映画が、カンヌでグランプリをとったとき、日本人が偉業を達成したときは、頼まれもしないのに、何かとしゃしゃり出てコメントする、我が国の総理大臣は、このとき、沈黙いたしました。そんなものです。

国の悲惨な状況を描いた映画は、世界中になんぼでもあります。アンジェイワイダ、コスタガブラスのように、国の政府を、命懸けで、正面きって批判し続けた監督もおります。

映画というものを、少しでも知っているなら、こんな馬鹿馬鹿しい反応が、出るわけがない。それこそ、国の意にそわない映画ばかりなら、戦前、戦中の、国威高揚映画ではないですか。

もし、アカデミー賞をとったら、こいつらは、相変わらず口汚く罵るのでしょうか?

相手は、彼らが大好きなアメリカですよ。