「相棒」は、メインライターを、太田愛に変えたほうがいい。本当に久しぶりに、まともなクオリティでした。
元旦スペシャル、「ディーバ」は、二時間少しの作品のなかに、てんこ盛りのストーリーをぶちこみました。様々な伏線、様々なトラップ、それがラストで鮮やかに回収される。
大地真央という、大物ゲストを招き、西岡徳馬始め、まわりも手堅い方々で固めました。
フランスで勲章をもらった日本人シャンソン歌手が、久しぶりに帰国します。同じとき、大物政治家の曾孫が誘拐され、不思議なかたちで、その歌姫が巻き込まれていくのですが、、、というストーリーで、いま、推理小説を何冊も上梓している太田愛ならではの、起伏にとんだ展開です。
ともすれば、陳腐になりかねないお話なのですが、きっちり飽きずに見せてくれます。私も気付かない伏線が、いくつもありました。
また、せっかく大地真央を起用したのに、シャンソンを歌うシーンがないではないかと思っておりましたら、ちゃんとサービスしてくれました。
そんたくと官僚、お友達への配慮。2019年のの初めにふさわしい作品です。
※本筋とは関係ありませんが。
管理人役の茅島成美さんが、中尾彬の元奥様ということ、今ではほとんどの方がご存知ないでしょう。
誘拐されたこどもの母親が、どこかで見たことがあると思っておりましたら、GMT47の小野寺ちゃんでした。
誘拐された子供の母親役の、河井青葉は、どこかで見たことがあると思っておりましたら、いやいや、「コウノドリ」やら、「深夜食堂」やら、色々な作品で見ておりました。
監督も、メインの橋本一ではなく、権野元で大正解です。妙なアップや、スローモーションの多用など、癖のある演出が鼻についていたため、今回のオーソドックスな作風が、しっくりきておりました。