勝谷誠彦さんには、私は、とても思い入れがあるため、もう少しだけ。

鬱病になったときの勝谷さんのメルマガは、正直お金を取れるものではありませんでした。誤字、意味不明、文章だけで、異常さは伝わってまいりました。

また、安倍総理との繋がりがどんどん深くなり、周りが見えなくなっていきました。官邸に呼ばれ、その関係を誇らしげに書き出したとき、私は、ついていけないと感じました。

そして、ここが一番なのですが、勝谷さんは、メルマガを辞めていく、元々の愛読者、私もそうですが、その人たちを罵倒しました。

聴く耳を持たなくなっていたのです。ましてや、私もそうですが、ずっとお金を払ってきたのです。何年も何年も。それを辞めるというのは、よっぽどなのです。鬱の、読むに絶えないような時でも辞めなかったのですよ。それが、政権べったりになり、総理とのホットラインを自慢するに至り、こりゃあかんと感じ、断腸の思いでやめたのです。それを罵倒するのは、人間としておかしい。

ここに、勝谷さんの、かつての著書があります。「週刊SPA」に連載していたものを纏めたものですが、極めてまともなバランスです。

鬱を克服し、知事選に出て敗北し、勝谷さんは、ぶっ壊れました。

もうひとつ。

先日、判決が出た、あのベストセラー作家の、「殉愛」です。あの事故本を、いくら作者と仲が良いとはいえ、傑作ノンフィクションと絶賛しました。しかも、そのあとの騒動を、単なる身内の遺産争いと断じました。

やしきたかじんさんが亡くなった時のメルマガを、私は、何度も読み返しました。文章を読んで泣いたことなど、ほとんど記憶がありません。それくらいの名文だったのです。

そんな勝谷さんが、あのしょーもない本を、傑作ノンフィクション(!)と評した時に、何かが変わり始めたと、今にして思います。