「獣になれない私たち」が、どえらいことになってまいりました。

パワハラの権化のような社長の要求に、新垣結衣扮する深海晶は、全て応えるようになりました。何もかもです。

クライアントとの折衝、社長のスケジュール管理、新規事業、プレゼン、全部を完璧にこなし、それでいて、会社のごみ捨てまでしております。

自分の彼氏が、他の女性と一夜をともにし、仕事に没頭することで、自分自身をごまかしているのかもしれません。

初めて対峙した、黒木華扮する元カノからは、あなたは何もかも持っている。私には、何もない。あなたみたいな人は大嫌いと言われ、普通であれば、冗談ではない、仕事もしないで引き込もっている女に、私の何がわかると怒るところなのですが、晶は逆に、元カノのことを羨ましいと思ってしまいます。

元カノは、恐ろしいほど、被害者意識に固まっております。何もできないくせに、自分にあった仕事がないと言います。

同僚の後輩もそうです。自分の仕事から逃げ、晶に押し付けます。その理不尽さえも、晶は受け入れるようになります。

どこまでいっても堂々巡り、ただひたすら、仕事をすることで自分を誤魔化す。「幸せなら手を叩こう」を唄いながら。

田中圭扮する彼氏は、ついに元カノと決別し、晶に会いたいと連絡します。しかし、晶は、、、

野木亜紀子さんの脚本は、冴えに冴えております。新垣結衣という、若手のなかでトップクラスの女優を、変幻自在にあやつる。そしてガッキーも、見事に期待に応える。

しかし、この面白さは、単純ではありません。だから、なかなか伝わり辛い。視聴率も苦戦しております。

「逃げるは恥だが役に立つ」のようなテイストを期待していた人達は、それこそ逃げ出したでしょう。別に良いではないですか。

残った人達だけで、新垣結衣を堪能しましょう。

そして、これからのキーマンになるであろう、橘カイジ!

これを、誰が演じるか、です。