綾瀬はるかに、森下佳子さんがいるように、新垣結衣には、彼女を知り尽くした、野木亜紀子さんがおります。
「獣になれない私たち」は、「逃げるは恥だが役に立つ」の主演と脚本家を、日本テレビがかっさらって制作されました。もっとも、「掟上今日子の備忘録」も、日本テレビで作られてはおりますが、新垣、野木コンビのヒット作品は、TBSがほとんどです。
松田龍平、黒木華、そして田中圭と、絶対に失敗できないという気概が、伝わってまいります。演出も、水田伸生。日本テレビのエースです。
まだ、初回ですから、間違いないとは断言出来ませんが、さすが、と、いうクオリティでした。
仕事が出来て可愛い。性格もよい。だからこそ、上からも下からも、取引先からもあてにされる。付き合って四年の彼は、未だに一緒に住んではくれません。そういう約束をしていたのに。
勤め先の社長(山内圭哉が、振り切れた怪演で、抜群です)は、ありとあらゆる仕事を、彼女にふります。朝からラインで、延々と指示、というか、怒号がくるのですが、仕事が出来るが故に、キャパを越えても、仕事をこなしてまいります。
しかし、ついに、限界がまいります。後輩の尻拭いに訪れた得意先で、土下座を要求され、その後の得意先の馬鹿男の行動、言動に深く傷つきます。
しかし、しかし、それでも彼女は泣かない。心は号泣していても、です。
だから、その心が、ラストの彼女に繋がります。先が全く読めません。さすが野木亜紀子です。
「逃げるは恥だが役に立つ」と同じテイストのドラマを作っても意味がありません。視聴率的にはわかりませんが、これは相当なものです。
特に、今後の展開の鍵は、松田龍平は当然ですが、恋人、田中圭の母親の、田中美佐子です。
こちらも、延々とラインを繰り返します。そして、実は自宅で家族の介護をしております。ここをさりげなく差し込んでくる、野木亜紀子は、本当に油断なりません。