ドラマ評論家の、成馬零一さんが、私と同じ事を思っておりました。

「dele」は、キャラはかなり違いますが、「傷だらけの天使」を、意識していると。

あの、傑作ドラマは、数限りない方々にリメイク、オマージュされてまいりました。

しかし、本家を意識し過ぎてしまうのか、これは、というものにあたったことがありません。

なぜなら、萩原健一、水谷豊という、奇跡としか思えない組み合わせに匹敵するキャスティングが、どうやっても不可能だと思えたからです。

しかし、山田孝之、菅田将暉、という、これ以上ない二人を揃え、しかも、岸田今日子さんが演じた、煮ても焼いても喰えない、綾部貴子にあたるキャラに、麻生久美子をもってまいりました。これは絶妙です。

脚本、監督にも、当時の「傷だらけの天使」がそうしたように、いまを感じさせる方々を揃えました。

だから、お話も、よく練られており、菅田将暉の動きなど、当時の水谷豊を彷彿とするようです。

その菅田将暉を受け止めるのが、いまや日本で一番得体の知れない俳優、山田孝之です。だから、絶妙なバランスを産んでおります。

回によって、ややばらつきはありますが、クオリティは申し分ありません。

「傷だらけの天使」から、四十年以上の時を経て、新しいバディものが誕生しました。そして、このドラマなら、シリーズもあり得るでしょう。