井上堯之さんが、亡くなりました。
体調が悪いことは、知っておりました。酸素を吸入していたのも、何かで見た記憶があります。
元々は、スパイダースで、堺正章さんや、井上順さんと、グループサウンズを組んでいたのですが、私には、なんといっても井上堯之バンドです。
ショーケンこと、萩原健一さんとの縁で、「太陽にほえろ」の音楽を演奏したのですが、作曲は、キーボードの、大野克夫さんが担当しておりました。大野さんは、いまでも、「名探偵コナン」の音楽を担当しております。
この時の音楽は、私には衝撃でした。日本のテレビドラマにおいては、革命といっても過言ではありません。
とにかく曲が、かっこいいのです。ロックがドラマから流れるなんてことは、あり得なかったからです。そして、演奏、井上堯之バンド、というクレジットは、私に強い印象を残したのです。
そして、その後、「青春の蹉鉄(足へんなのですが、変換できません)」という、同じくショーケンの主演映画で、井上さんは、映画音楽を手掛けます。
これが素晴らしかった。私の生涯のベストスリーに入る傑作ですが、映画音楽としては、私の文句なしのベストワンです。
それからは、ショーケンの作品があるところには、ほとんど井上さんの音楽が寄り添っておりました。「前略おふくろ様」、「アフリカの光」、「傷だらけの天使」など、まだまだ数えきれません。
影のような音楽と、評した方がおりましまが、まさにその通りで、登場人物それぞれに、テーマになる音楽があり、それがまたでしゃばり過ぎず、ちょうど良い具合なのです。
ちなみに、井上堯之バンドのベースは、岸部修三さん。いまの、岸部一徳さんです。このときのベースは、めちゃくちゃかっこよかったのです。
その後の堯之さんは、宇崎竜童さんなど、数々のミュージシャンと組みましたが、堯之さん自身は、最後に沢田研二さんと仕事をしたいと、発言しておりました。
これ、一徳さんもそうなのですが、堯之さんも、「沢田」と、名字で呼ぶのです。半世紀以上の付き合いですから、名前で呼びそうなのですが、あえて名字で呼ぶのが、逆に、本当に親しいのだと感じました。
日本の歌手が、自分のバンドを引き連れて、歌番組に出るというのも、恐らく日本で初めてだったと思います。
もう一度、ジュリーの後ろで、ギターを弾きたかったでしょうね。
合掌。