私の子供が、傑作と言っていた、早見和真さんの小説、「イノセントデイズ」。2日で読み切りました。

WOWOWでドラマになり、キャスティングを聞いて、子供は一言、「違う」と言いました。

意味がわかりました。

ドラマの主演は、死刑囚、田中幸乃の幼なじみの、佐々木慎一なのですが、小説においては、慎一は、キーマンではありますが、幸乃のまわりの一人でしかありません。あくまで主人公は、田中幸乃です。

しかし、この小説に感銘を受け、なんとしても映像化したいと思い、自ら企画に名を連ねた妻夫木聡さんは、恐らくですが、この秀作を、どう脚色するか、相当悩んだと思います。

そして、慎一を膨らまして、自らが主演になることを選びました。それは決して間違ってはおりません。

それでも、ドラマとしての「イノセントデイズ」も、原作を決して逸脱してはおりませんし(いや、むしろ原作に忠実です)、極めて優れております。

特にラストは、映像で見せられたほうが、強烈でした。「愚行録」でも妻夫木さんとタッグを組んだ、石川慶監督も称えられるべきです。

この田中幸乃という、あまりにも悲しい人生を生きた女性は、小説を読んだ女優は、みんな演じることを熱望するでしょうが、竹内結子さん、よくぞ演じきりました。

ただ、小説、「イノセントデイズ」、これまた素晴らしい!子供が絶賛するわけです。

DVDは、いずれ出ると思います。是非!是非!見てほしいし、原作も読んでほしい。

心から、そう思います。