「黒革の手帖」ですが、すんげえペースでお話が展開しております。

銀行での、武井咲さん扮する元子の元同僚だった、仲里依紗さん扮する波子が、ドラマのオープニングでは、サラ金のティッシュ配りをしていたのが、元子にスカウトされて、ホステスになり、パトロンを見つけ、元子を裏切り、銀座に店を出させようとするところで、まだ中盤です。

展開が、まあ速い速い。いわゆるジェットコースタードラマです。

脚本の羽原大介さんは、批判を承知のうえで、スピード感に全てを託しております。それが今のところ、巧くいっております。

ネットでは、武井咲さんが絶賛されております。NHKの時代劇で鍛えられたせいか、和服姿が、よく似合っております。

元子は、したたかですから、様々な策を弄して、のしあがり、ライバルを蹴落としてまいります。彼女の無表情が、逆にはまっています。

ただ、繰り返しになりますが、江口洋介さん扮する、安島との関係性が、あまりに実年齢が離れているため、やはり無理があります。恐らく安島の設定が、30代後半から、40代前半くらいということにするしかないと思います。

それでも、ドラマとしては、なかなか面白い。あれだけ芸達者を揃えているので、逆に無表情の武井さんで、バランスが取れております。

あとは、米倉涼子さんバージョンでは、いじくったラストを、どうするかです。

私は、今期のドラマのなかでは、予想外でしたが、これが一番まともです。

※「刑事七人」では、片岡愛之助さんが、血痕を残したまま、行方不明になりましたが、誰も探さないまま、ストーリーが進んでおります。

それはないでしょう。警察官にこんなことがあったら、捜査本部を立ち上げて、徹底的に調べるでしょうよ。

それももうひとつ。

色々ありましたが、高畑淳子さん、やっぱり巧いです。