平尾昌晃さんが、亡くなりました。

あのような、お若い風貌でしたので、お元気だとばかり思っておりました。

ロカビリーの、御三家と言われた方で、山下敬二郎さんは、すでに亡く、もうひとりのミッキーカーチスさんが、いま、「やすらぎの郷」でそのお姿を見ておりますから、もうそういうお歳なのでした。

平尾さんは、和製ポップスという表現が、一番しっくりくる方でした。「よこはま たそがれ」のような演歌から、「カリフォルニアコネクション」のような曲まで、守備範囲は極めて広く、私などは、「必殺」シリーズの、マカロニウェスタンを彷彿とさせるような音楽を、平尾昌晃ワールドの象徴のように、感じておりました。

ポップなのですが、どこかあか抜けないというか、バタ臭いといいますか、独特の世界観なのです。それが、妙に日本人にはしっくりくるのでした。

演歌から、いわゆるJPOPへの転換点に、平尾さんの楽曲はあったように思います。

大先生なのですが、いつも穏やかに笑っている、そういう印象しかありませんでした。

合掌。