「カルテット」について、もう少しだけ。

私の感性が鈍いものですから、坂元裕二さんのドラマは、何度か見ないと気付かないことが多々あります。

例えば、初っぱなで、高橋一生さん扮する諭高が、自分の過去を話します。

怪我で入院していたと言った時に、ほんの一瞬、松たか子さん扮する真紀を凝視します。

このことは、後にちゃんと繋がるのですが、最初見たときは、さすがに理由がわかりませんでした。

また、これは書こうと思って忘れておりましたが、諭高の元妻(高橋メアリージュン!ウシジマくんの彼女は凄かった)を探しているMammy-d扮する半田は、諭高を見張っているのですが、いつも杉山清貴を聴いている彼が、「わたしは、熱いミルクティーで」と車のなかで、弁当を頬張りながら、口ずさみます。

山口百恵さんの、「横須賀ストーリー」です。ここ、横須賀でした。

「これっきり、これっきり」のところを使わないのが、実に渋い。

諭高が、元妻の茶馬子を魚に例えるのに、ノドグロ、きんき、クエときて、その後関鯖ですよ。

滅茶苦茶高いお魚ばかりです。しかも甲殻類はダメときた。彼女の嗜好がわかります。

至るところに、お宝が散りばめられています。なかなか見つかりませんが、探し甲斐があるドラマです。

なんぼ探しても、なんにも出てこないドラマが、山ほどあるのにです。

※一番うっとうしいのは、もう一度よりを戻したいという男、というのは、正直ぐさりときました。