大地震の経験者として、昨日は、余震の怖さのことを書きましたが、余震どころか、今朝の深夜のほうが、本震なのだそうです。

一昨日は、前震なのだと。

そして、余震は、物凄い頻度で起きております。

恐ろしいのです。怖くて怖くて仕方なく、知らないうちに涙が出てきたことを思い出しました。

こういう時に、一番嬉しいのは、言葉なのです。

私が地震に見舞われた時は、今ほどネットや携帯は普及しておりませんでしたが、固定電話ですら、ほとんどつながりませんでした。

ある程度、時間が過ぎると、回線にゆとりが出来たのか、今度は電話が、ひっきりなしに鳴り出しました。

全国にいる、友人、同級生、取引先などです。

みなさん、ずっと電話をかけつづけていたそうです。繋がらなくても、何度も何度も。

いかん、遥か昔なのに、泣けてきました。

取引先の、大きな会社の社長からも、励ましの電話を頂きました。出来ることは何でもしてあげると。

とにかく、嬉しくて嬉しくて、仕方なかったのを覚えております。

今のニュースを見ていて、なんだかんだ言ってもNHKが圧倒的です。

アナウンサーは、どこかで聴いているであろう、見えない相手に語りかけています。

諦めてはいけない、無理をしてはいけない。ああいう言葉は、普段から鍛錬をしていないと、出てまいりません。

瓦礫のなかや、倒壊した家のなかで、なんとか生きようとしていて、救助を待っている方々が、聴いているかもしれないと想定して、話しております。

言葉の持つ力は、とても大きいと思います。