一昨日の夜中に、急な悪寒に襲われ、布団のなかで、ガタガタ震えておりましたが、朝起きると、かなり楽になりました。

それでも、平熱が低く、少しの微熱でも、結構しんどい私は、昨日は大事をとって早退しました。

ひたすら寝て、体調はほぼ戻り、それでは何かテレビを見ようと思い、新聞の番組表を見ましたが、平日の夕方など、くっだらねえローカルワイドショーを、延々とやっております。

ならば、と、BSのほうを見て、目が点になりました。

WOWOWで、「銀嶺の果て」とあります。

これ、三船敏郎さんのデビュー作で、脚本があの!黒澤明さん、監督は谷口千吉さん。八千草薫さんのご主人です。

昭和22年の映画なので、ところどころ画像に痛みもありましたが、十分見られました。

銀行を襲った三人組が、雪山に逃げ込みます。警察が追ってくるので、より山奥にはいり、そこで山小屋に泊めてもらうのですが、というお話で、何が凄いって、敗戦二年目で、よくこんな映画を撮ることが出来たということです。

特撮もない時代に、どう見てもセットではない雪山で、あれだけのロケをよくやったものです。

そして、特筆すべきは、三船敏郎さんのデビュー作品とは思えない、ふてぶてしい演技と、そのたたずまいです。

戦後の最初のスターでしょうが、救いようのない悪党なのですが、男臭さがぷんぷんしております。

強盗の共犯者の、志村喬さんが巧いのは勿論ですが、デビュー作で志村喬さんとあれだけ渡り合えるというのは、のちに世界のミフネと言われるだけのことはあります。


映画自体も、相当救いのない内容で、よくもまあ終戦直後にこんな映画を、作ったものです。

ただし、映画としては、実に面白い。今見ても、本当に面白いです。

それにしても、平日の夕方六時に、こういう映画をオンエアする、WOWOWは、本当に油断できません。

※Wikipedia情報ですから、本当かどうかはわかりませんが、ジョージルーカス監督は、あの「スターウォーズ」で、オビワンケノービ役で、三船敏郎にオファーを出し、その後アナキンスカイウォーカーとしても、オファーを出したそうです。

これ、見たかったですねえ。ジョージルーカスや、スティーブンスピルバーグ、フランシスフォードコッポラは、黒澤明さんを自分の師匠と公言しておりますから、その絶頂期に、ほとんど主演をつとめた、三船敏郎さんに、敬意を持たないわけがありません。

もはや、夢でしかありませんが。