マツコデラックスがテレビを席巻しております。

キワモノの最たるものなのですが、彼女(!)のすごいところは、ああみえて、ぎりぎりのラインを外しません。すなわち敵を作らない。

毒舌を吐いているようで、うまく踏みとどまっているのです。わかりますかね?この感覚。

そこが非常に巧いのです。安心される毒舌といったら、おわかり頂けるでしょうか?

自分が異形だとわかっているから、はみ出しすぎないのです。だから、キワモノで、なおかつでずっぱりなのに、あまりすり減らない。

ただ、これは本人の責任ではないのですが、彼女に頼りっぱなしのテレビも情けない。

ああいうキャラは、本来サブのものであって、メインとはなり得ないものでした。

それがテレビのど真ん中になりつつあります。

しかも、先日の、スペシャル版の、「月曜から夜更かし」は、真裏の「SMAP×SMAP」スペシャルに、視聴率で勝ってしまいました。

これは、えらいことなのです。タレントをわんさか揃えて、運動会はやるは、「マッサン」のシャーロットケイトフォックスを登場させるは、万全の布陣をひいたスマスマが、マツコと素人に負けたのです。

火曜には、「マツコの知らない世界」で、これまた時間帯でトップの視聴率です。こちらも、マツコと素人です。しかも、特集のひとつはSeven-Elevenで、番組で取り上げられた商品は、軒並み売上を倍にしたそうです。

わかります?マツコデラックスは、今のテレビでは、トップクラスに位置しているということです。

私は、好むと好まざるに関わらず、タモリさんの後釜は、すでにマツコになっていると思っております。

彼女は、自分を異形であり、すぐに消えるとよく発言しておりますが、世間はマツコを、すでに普通に認知しているということです。

ただ、「笑っていいとも」以降のタモリさんは、何もしないから、あれだけもちました。

マツコは、そうはいきません。そこが真逆なので、滅茶苦茶長持ちとはいかないでしょうが、スタイルを少しずつ変化させれば、けっこういけますよ。

今のかたはわからないと思いますが、タモリさんも、メディアに登場したころは、相当異形だったのです。そして芸なんてものは、スナックの宴会芸レベルでした。

タモリさんの才能とは、物事の観察眼と、その面白がりかたです。間違いなく頭のいい人ですから。そこが、マツコと近いのです。

マツコさんも、相当頭がいい。露出がどんどん増えているのは、たまたまではないのです。