今回の、イスラム国の非道な所業は、日本の様々なことを、炙り出してくれました。

フィリピンの、元大統領の、何番目だかの
奥様が、後藤さんに自決しろとブログに書いたところ、そのばあさんに対して、よくぞ言ったと、称賛するコメントが、山のように入っておりました。

自決?

あのさ、後藤さんはジャーナリストですよ。危険を承知でシリアに入り、その現状を知らせようとしている方々は、世界にたくさんいらっしゃいます。ましてや彼は政治家でも軍人でもない。

そんな人に対して、自決って何よ?

先日も書きましたが、後藤さんは自分の責任で、シリアに入りました。自身に何かあっても、国はなにもしなくてよいと。

だからといって、ああそうですか、と、国がなにもしなくてよいというわけではありません。それが国です。

ああいう危険地帯での報道に、大金が動くのも事実です。しかし、じゃあ行けるかと言われたら、行けるわけがない。

自己責任って、この言葉が私は嫌いです。特に、安全なところから、石を投げるように、この言葉を使う輩か、私は大嫌いです。

後藤さんを知る、池上彰さんや、NHKの柳沢さんが、素晴らしいコメントを発しました。それは、彼らもそういう地域にいたことがあり、そこでの事実を伝えることが、どういうことかを肌で知っているからです。

戦場カメラマンをうりにしている方が、ジャーナリストは捕らえられたら失格と発言したと、ネットで読みましたが、元祖戦場カメラマンの宮嶋茂樹さんは、いわゆる危険地帯で、彼に遭ったことがないと言っておりました。

後藤さんが亡くなったことで、彼がしようとしていたことが、色々わかりました。こういう地域で、誰が犠牲になり、どういう悲惨なことになっているかを、彼は世界中に伝えておりました。

そんな後藤さんに、自決だあ?年増の電波芸者風情が、何を偉そうにほざいていやがるんだ。

しかも、それにのっかる連中の、なんと多いことか。哀しいかな、それが今の日本です。世界中の首脳が、公式に後藤さんに哀悼の意を捧げているにも関わらずです。

そして、安倍総理。

総理も、本気で怒っていました。それはよくわかります。ただし、ご自身の言葉は、日本だけではなく、世界に発信されるのです。私は、日本語の怖さを知りました。

総理は、償いをさせると言いました。イスラム国も、総理を名指しで批判していましたからね。

しかし、この「償い」という言葉が誤訳されてしまった。トルコの新聞では、「復讐」になっていたそうです。これでは、宣戦布告です。

今回、日本の総理大臣の発言は、世界中が注目しておりました。ならば、せめて全世界のために、揚げ足を取られぬよう、英語でのスピーチも、用意すべきだったのではと思いました。

これで、海外で働いている日本人が、震え上がったそうです。なんてことを言ってくれるのかと。中東しかり、アメリカしかり。いつ的にされるかわかりませんからね。

私が怖いと思ったのは、この事を息子と話していたときの反応です。

「じゃあ、全部安倍さんが悪いの?」です。そんなことは言っておりません。しかし、国民を守るのが国であり、そのリーダーが総理大臣なのです。あらゆることに細心の注意を払うのは当然です。

こんなことも言っておりました。ネトウヨは馬鹿だけど、ネット左翼はもっと馬鹿だ。原発なんてどんどん動かせばいい。電気代が高くなるばかりだ、と。

お前が電気代を払ってねえだろうよ。

あえて、こう言いました。何か事が起きたら、戦地に駆り出されるのは、お前らの世代だからな、と。

こう返されました。

その頃には、無人で使える兵器が出来ているから、大丈夫さと。

イスラム国は、確かに狂人の集まりです。しかし、そこにも子供も女性もいるのです。空爆をするということは、皆殺しにするということです。

ゲーム世代は、ここがわかっていない。全滅の意味が、わかっていない。

こんなことを思う私のほうが、おかしいのでしょうか?

後藤さんは、地獄のような戦場に身をおきながら、ただそこにいる子供たちのことを思っていたのではないでしょうか。

いつか、いつか平和に暮らせるように、と。

子供に向けた後藤さんのまなざしを見て、そう思わずにはいられませんでした。

※少なくとも、メディアがやることは、後藤さんの過去やブライバシーを暴くことではないからな。

文春、新潮、あんたら本当におかしいよ。




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