桑田佳祐さんが、紫綬褒章を頂いたそうです。

こういうものは、棺桶に片足をつっこんだような年寄りがもらうものと思っておりましたが、日本も変わったものです。現役バリバリのミュージシャンが、勲章を授かる時代になったのですから。

ただ、新聞で、桑田さんのコメントを読み、ああ、やっぱり桑田さんだと感動しました。

私のような、目立ちたい一心で、下劣極まりない音楽を作ってきたものが、このような高貴なものを頂いてよいのか、と。

そして、桑田さんは、数多の大衆芸能の先達のおかげ、という言葉を使っております。ミュージシャンだ、アーティストだと名乗る輩が多いなか、桑田さんほどの方が、大衆芸能ですよ。

そして、コメントは、こう締め括られておりました。日本が、世界が、平和でありますように、と。

綬勲に際し、こんな素晴らしいコメントを読んだのは、初めてです。大概は通りいっぺんのものですから。

以前にも書きましたが、桑田さんほど、メッセージ性の強い曲を作り続けている方は、日本では皆無といってもよいのです。

エロチックな歌、ラブソングも多々ありますが、アルバムのなかには、政治を、社会を、痛烈に批判したものがあります。

だからこそ、桑田佳祐なのです。決して声高に政治に対する発言はしませんが、曲のなかに、さらりと毒を盛り込む。そこが、そこいらの、青春歌謡曲のような歌詞しか書けない、頭の悪い、えせパンクバンド、えせレゲエ、えせヒップホップの連中との、決定的な違いなのです。

私は、リアルタイムで桑田さんのデビューからを、ずっと見てまいりました。

遠い昔、千駄ヶ谷のビクターのスタジオの近くで、偶然すれ違った桑田さんは、白いTシャツに、リーバイスという、本当にどこにでもいそうな、普通の人でした。

癌を克服されておりますが、桑田さんには、まだまだ活躍してもらわないと、私達が困るのです。

勲章をもらっても、下劣極まりない音楽を作り続けてくださいね。

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