ボクシングを見て、泣いたのはいつ以来でしょう。

昨日の、八重樫東さんと、ローマンゴンザレスの試合は、とてつもないものでした。

第一ラウンドが終わったとき、珍しく一緒に見ていた息子に言いました。この試合は、判定には絶対にならない。そして、ゴンザレスは強すぎると。

八重樫さんの顔面が、みるみる腫れてまいりました。ゴンザレスもパンチを浴びているのでさが、的確さがまるで違います。

そう、これは、平成の矢吹丈と、ホセメンドーサの試合でした。

ゴンザレスは、無敗の怪物です。階級を変えたため、挑戦者ではありますが、そのたたずまいを見てわかりました。これは、レベルが違いすぎると。

それでも、八重樫さんは倒れない。しかも!まるでチャレンジャーのように向かっていく。一瞬ですが、ゴンザレスが怯えたような顔をしました。そう、「あしたのジョー」のメンドーサのように。

9ラウンド、ついに八重樫さんは、力尽きます。しかし、彼はまだ闘うつもりでいた。レフェリーがとめたのです。これ以上は危険だと。

試合後、メンドーサが言いました。「彼は素晴らしい。彼の家族に幸福が訪れることを」と。

いま、干されている亀、これがボクシングです。あなたの、作られた三階級制覇ではなく、本物の絶対王者です。もし、階級があったとしても、亀なら絶対に試合を受けなかったでしょう。

会場にいたほとんどの観客が、やはり、泣いていたそうです。敗者を万雷の拍手で称えたと。ボクシングファンならば、あんな試合を見たならば、泣くしかありません。

井上尚弥さんが、仇を打ちにいくと言ったそうです。今の井上さんでも、勝つのはかなり厳しい。それでも、私は見たい。負けることを恐れない、本物のボクサーの闘いが。

八重樫さん、あなたは正真正銘のチャンピオンです。そして、本物のサムライです。







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