嬉しいなんてものではありません。


以前、私がお薦めのドラマとしてブログに書いた、「大都会~闘いの日々」が、DVDになり、レンタルも始まりました。

しかも一巻に4本も入っているので、たっぷり三時間楽しめます。


今から40年近く前の作品ですから、今見るとおかしなところはありますが、まあ、とにかくご覧になってみて下さい。


渡哲也さんと石原裕次郎さん、そして倉本聰さんという奇跡の刑事ドラマが堪能できます。

しかし、はるか昔とはいえ、よくゴールデンタイムにこんな生々しいドラマを流したものです。だいたい所属がマル暴です。出てくるのは、当たり前ですがやくざ絡みばっかりです。


いかに現代のドラマが、毒を抜かれ、見えないところで規制でがんじがらめになっているかが良くわかります。


地上波で再放送は、まず無理でしょう。


それにしても、脇の脇まで芸達者な方々で固め、ゲストは松田優作さんを筆頭に濃い方ばかり。

脚本は倉本さん以外でも、斎藤憐さん(上海バンスキング!)、演出は小沢啓一さん、村川透さん、澤田幸弘さん、舛田利雄さん、降旗康男さんとなど、旧日活の監督を中心にとてつもない方々が揃っており、これならつまらなくなる理由がないです。


特にお薦めは、東映ピラニア軍団がメインゲストをつとめた回で、室田日出男さんの「前科者」と志賀勝さん一世一代の名演の「山谷ブルース」(何せ、あの渡哲也さんと互角に渡り合うのです。二人が対峙するところなど震えが来ます。しかも当時の東映の女優ではトップクラスの杉本美樹さんを従えて!墓地の死闘とその後を、私を信じてご覧下さい。あれはテレビドラマのレベルではありません)。そしてラスト二回の「縁談」と「別れ」です。


これほど苦い、切ない幕切れの刑事ドラマを私は知りません。倉本ドラマの真骨頂です。


※しかし、いくら時代が違うとはいえ、刑事の住まいが風呂なしアパートです。公務員の待遇だけは、格段に良くなっているようです。

もうひとつ。このドラマの欠点は、この作品がデビューの神田正輝さんです。素人レベルです。そして倉本さん、斎藤さんと、その他の方々との脚本の出来の差です。


いかに脚本が大事か、よーくわかります。