このドラマと前作の「江」を比べてはいけません。まだ始まったばかりですが、このまま行けば、「平清盛」は、とんでもない傑作になります。


何が違うのか?

役者が違います。脚本が違います。演出が違います。要するに全て違うのです。

中井貴一さんを除いて、大河ドラマとは比較的縁がなかった方が中心の配役なのですが、その方々が抜群です。

まず、白河法皇の伊東四朗さんが素晴らしい。

権勢を欲しいままにする怪物を見事に演じています。悪役の伊東さんの頂点とも言えるほどです。

前から大河ドラマで見たかった、国村隼さん、三上博史さんもさすがです。当たり前なのですが、芝居が出来る方々が脇にいるとドラマがしまります。


そして、中井貴一さんです。今や日本を代表する俳優で、実質第一回の主役の中井さんが、まだ虐げられている武士の感情を熱演します。

これでまだ、主役の松山ケンイチさんがほとんど出ておらず、阿部サダヲさん始め、曲者が続々と出てまいります。


藤本有紀さんの脚本も、細かいところを挙げればきりがありませんが、つかみの第一回としては上々です。

前作の、あの「江」のナルシストおばはんは、戦国時代を描いているにも関わらず、徹底的に死に様から逃げておりました。

戦乱の時代に死を描かずしてどうやって人間を描くのか?

昨日の吹石一恵さんの見事な死に様をご覧なさい。ああでなければいけません。

どうやら、私にとっては天国のような日曜日になりそうです。

「平清盛」に来週から始まる「運命の人」、そして、あの日本が誇るモダンホラーの鬼才、黒沢清さんが監督、脚本をつとめる、湊かなえさん原作の「贖罪」。

これがまた、さすが黒沢清さんという出来でした。

しばらくの間、日曜日の夜はどこにも行きません。どっぷりドラマに嵌まります。