森田芳光監督が亡くなりました。

61歳と聞いてびっくりしました。もっともっと若いと思っておりました。

メジャーデビューの「の、ようなもの」から、私は森田監督の作品を半分以上見ておりました。

正直意外でした。と、いうのも、私は森田さんとはあまり相性が良いほうではなく、


「家族ゲーム」と「それから」くらいでしょうか。

「模倣犯」は理解不能、「阿修羅のごとく」はテレビシリーズに遠く及ばず、「悲しい色やねん」や「そろばんずく」は、何をしたいのかわかりませんでした。

にも関わらず、何故か気になり、見ているのですから、我ながら不思議です。

そう、何かをしでかしてくれるのではないかという期待。絶えずそう思っておりました。


何故なら「家族ゲーム」は革命だったからです。

あの、松田優作さんが得体の知れない家庭教師になり、一見平凡に見える家族をぶち壊します。

しかし、あの作品に出ていた松田さん、伊丹十三さん、そして森田監督まで逝ってしまった。

残ったのは、今大ブレイクしている由紀さおりさんだけですから、女はやっぱり強いです。


森田監督は、ものを面白がる視点が、私ら一般人とはずれておりました。


だから、以前は合わない人には合わなかった。それが少しずつ変化してまいりました。

それにしても61歳です。松田さんと組んで、日本映画に新しい風を起こすと公言していたのを覚えているので、そんな歳だったのかと感慨深いものがありました。

いくつになっても、何かやらかすモリタだと(松田さんがそう言っていたのです)思っていましたから。


そういえば、隠れた秀作に「ハル」があります。

遥か昔に、今を予見するようなネット時代の恋愛を描いておりました。

主演は深津絵里さんに内野聖陽さん。まさに今です。

早いですねえ。早すぎます。角が取れ出して、これからまだまだ味が出てくるところだったのに。

本当に残念です。

合掌。


※今日は、あの小田和正さんの「クリスマスの約束2011」がオンエアされます。昨日、私はJポップの限界の事を書きました。

日本語の細かなニュアンスなど外国人にわかるはずもないのですから、世界など目指さず、ドメスティックに徹する小田さんの、ヒット曲だけを使い捨てにする日本の音楽界に対する痛烈なアンチテーゼとも言える番組です。

彼らの歌声は日本の宝です。ちゃんとリハーサルをし、ちゃんとバンドが演奏し、ちゃんと唄う(当たり前の事なのですが、最近は当たり前ではないのです)プロフェッショナルの歌を是非!

私は勿論リアルタイムで拝見します。