このへんから、私の嗜好が出てまいります。

鬼火

監督 望月六郎 主演 原田芳雄

先頃亡くなった、原田芳雄さんの後期の代表作。

伝説の年老いたヒットマンのお話で、奥田瑛二、哀川翔、北村一輝、片岡礼子と実に私好みの配役です。

まあ、ラストをご覧なさい。フランスのギャング映画のようなかっこよさです。

博奕打ち 総長賭博

監督 山下耕作 主演 鶴田浩二

任侠映画の教科書のような作品。笠原和夫さんの脚本も素晴らしいのですが、もはや伝説となったラストの殴り込みと、鶴田さんの啖呵は必見です。


タンポポ

監督 伊丹十三 主演 宮本信子

伊丹さんの映画は、どれもエンターテイメントとして上質ですが、私はこれです。

ラーメン屋とシェーンをくっつけた語り口は絶妙で、俳優が監督をすると、ここまで脇の脇までこだわったキャスティングをするのかと唸りました。

役者から見た上手い役者とは、こういう事なのですね。

十三人の刺客

監督 工藤栄一 主演 片岡千恵蔵

リメイクも観ましたが、文句なしに前作です。

私には三池監督のくどさ、しつこさが合いません。

工藤監督独特の光と影のコントラストが抜群で、侍たちの人間臭さが素晴らしい。寡黙でニヒルな西村晃さんが、無様に死ぬシーンは、渥美清さんが絶賛したそうです。

私は月形竜之介という名優のオーラに参りました。ほんの一瞬ですが、まさに侍でした。

クレヨンしんちゃん オトナ帝国の逆襲

監督 原恵一

しんちゃんを俗悪番組と思っているバカ親どもは、この映画を見てから同じ事を言えるのか、と思いました。

オトナのために作られた名作です。偏見をもたずに見て下さい。特に40才以上の方はぜひ。嘘偽りなくラスト30分は泣けて泣けて。私たちのが失ったものが出てまいります。


転校生

監督 大林宣彦 主演 小林聡美

ドラマ「ドンキホーテ」のもとねたです。

二人の人間が、あることをきっかけに体と心が入れ替わるというパターンの元祖といってもいいでしょう。

尾道を舞台に、みずみずしい青春映画になりました。このラストも素晴らしい。ちょっとほろ苦い、甘酸っぱいラストです。

飢餓海峡

監督 内田吐夢 主演 三国連太郎

これも凄い映画です。何度もテレビドラマでリメイクされておりますが、「砂の器」同様、かないっこありません。

新人刑事で高倉健さんが出ています。老練な刑事の伴淳三郎が抜群です。


Shall We ダンス?

監督 周防正行 監督 役所広司

周防映画の到達点。何回見ても、何故か飽きません。これはアメリカ映画だと思っていたら、アメリカでリメイクされました。


キッズリターン

監督 北野武 主演 安藤政信

北野監督は、「その男狂暴につき」か、これです。

巷で人気の高い、「HANABI」は、あまりに分かりやすい。

武さんは、こういう映画を作ると実にいい。全く無名だった安藤さん、金子賢さんが抜群です。モロ師岡さんのボクシングの先輩のエピソードは、芸人でもありがちな話です。


キサラギ

監督 佐藤祐市 主演 小栗旬

この映画で、私は小栗旬という役者の力量を知りました。

登場人物がわずか五人で、場所も限られた一室だけで物語が進行します。

古沢良太さんの脚本が抜群で、個性豊かなキャスティングも素晴らしい。

死んだアイドルのオフ会という設定だけで二時間を全く飽きずに保たせるのですから、その面白さは半端ではありません。

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もう一回くらい書きますか。まだまだありますから。