見事でしたね。

二時間あっという間でした。

昨日放送された「相棒」です。

同じ局で申し訳ないのですが、土曜ワイド劇場ならば、昨日のストーリーの前半一時間分で二時間引っ張るでしょう。

誰もが予想した人物が真犯人でした。しかし、そこからが凄い。裁判のルールを悪用して、真犯人は無罪を勝ち取ります。

しかし、ここから、小野田官房長曰く、正義のためには時に暴走する杉下右京が、まさにブレーキが効かなくなります。

時間をたっぷりかけて練られた脚本だからこそ味わえる充実した内容でした。

そして、この第一話は間違いなく続きがあります。それは裁判の続きなのか、神戸尊の今後なのかはわかりませんが。

で、ここからが私のコアな感想です。

第二回のゲストは、あの渡哲也さんです。

ならば普通は、新シリーズのトップでこちらを第一話として放送するでしょう。大スターですから。

それをわざわざ第二回にもってきて、第一回はゲストとしては地味でも、ストーリーとしてこのシーズンを引っ張ると判断して昨日のものをぶつけて来たのでしょう。

ここが凄い。

うちは、あくまでうちのペースで行くという意志表示です。まさに横綱相撲です。

色々な意味で、代表的なシリーズになることでしょう。これは見逃せません。



こんなことばかり書いていますけど、ちゃんと仕事してますから。誤解なきよう。


さらに追伸

與水泰弘、戸田山雅司、古沢良太、桜井武晴さんという布陣は、刑事ドラマとしては最強です。


かつて桜井さんは、よろよろだった東野圭吾さん原作の「新参者」を脚本協力のかたちで建て直し、一人で書いた「赤い指」をまともなドラマにしました。それくらいの力量です。


もうひとつ

来月は三田佳子さんがゲストで出るそうです。

この回は、ずっとゲスト名が伏せられていましたが、私はてっきり寺脇康文さんが、一度帰国するのだと思っておりました。


最後に


もし、今回の続きとして裁判がドラマになるとしたら、神戸さんは原告の証人にならねばならず、それはいくら時効が成立しているとはいえ、自身の偽証を証言しなければなりません。それがどういう事かは、神戸さん自身が一番わかっています。しかし杉下さんにとっては、真実と正義はイコールで、正義のためには全てを犠牲にします。

いやー、素人の私が書いているだけでも面白いです。吉田鋼太郎さん、戸田菜穂さん、升毅さんなどが、あの程度の出番で終わるわけがありません。

相棒とは、そういうドラマです。