遥か昔、私は大学を出た後、とあるテレビ番組の制作会社にお世話になりました。
そこは、今はかなり大きくなりましたが、当時はマンションのふた部屋が事務所で、一番下っ端だった私は、絶えず雑用に追われておりました。
それでも、小さいながらも業界では結構有名な方も多く、社長は民放キー局のプロデューサーを勤めた方で、私など大変可愛がってもらいました。
今思えば、何も出来ないくせにでかい事ばかりをほざく、生意気な小僧だったと思います。当時の私のような輩がうちで働いていたら、間違いなく私はそいつを馘にします。
ある日、年末年始のバラエティーの特番のオファーがあり、それはよくあるスポーツ選手とタレントが、運動会のような事をするというもので、タレントのほうを誰をブッキングするかという会議がありました。
その頃は、今と違ってアイドルは、そこそこの方でも結構このてのバラエティーに出演してくれましたから、かなりの有名な名前が上がりました。ただ、タレントのほうに重しが欲しいという事になり、そこでよせばいいのに私が発言してしまいました。
「○○さんなんて、どうなんでしょう?」
その瞬間、会議の空気が一変しました。そして社長が私にこう仰いました。
「いいか、二度と俺の前でその名前をだすな。」
ビビりましたね。
その時の社長の言い方はただ事ではありませんでした。
そのタレント(女性)は、一世を風靡した歌手でしたが、当時はすでに人気に翳りがでた頃で、私は極めて軽い気持ちでその名前を出しただけでした。
先輩たちも、社長が怒った理由ははっきりと教えてはくれませんでした。
ただ、しばらくしてだんだんとわかった事がありました。
彼女は、社長がプロデューサーをしていた年末の音楽祭に、一度大本命になりながら、土壇場で受賞を逃した。当時のその音楽祭は、大賞を取れば翌年のギャラが変わるほど権威があった。
だから、彼女は大賞を取れなかった事で、裏では相当な事があった。
さらに彼女は、業界では性格の悪さで有名で、特に売れている時は半端ではない態度だった。
今、彼女を見かける事はほとんどありません。かなりのヒット曲を持っているにも関わらず、です。懐かしのメロディー的な番組でも、たまにしか見る事がありません。
現在テレビに出まくっている有吉弘行さんがよく言っております。
どんなに人気が出て忙しくなっても、僕は仕事を選べません。一度どん底を見ましたから。そして天狗になんかなれません。今使ってもらっても、後の保証なんか何もありませんから、と。
だから普段の有吉さんは、驚くほど腰が低いそうです。
そういうことです。
人生、晴れている時ばかりではないのです。だからどんなに人気がかつてあったとしても、その時の振る舞いを回りはちゃんと覚えているのです。
当時ADで、彼女に散々苛められていたスタッフが今偉くなっているわけです。
消えていくのは、ちゃんと理由があるのです。
そこは、今はかなり大きくなりましたが、当時はマンションのふた部屋が事務所で、一番下っ端だった私は、絶えず雑用に追われておりました。
それでも、小さいながらも業界では結構有名な方も多く、社長は民放キー局のプロデューサーを勤めた方で、私など大変可愛がってもらいました。
今思えば、何も出来ないくせにでかい事ばかりをほざく、生意気な小僧だったと思います。当時の私のような輩がうちで働いていたら、間違いなく私はそいつを馘にします。
ある日、年末年始のバラエティーの特番のオファーがあり、それはよくあるスポーツ選手とタレントが、運動会のような事をするというもので、タレントのほうを誰をブッキングするかという会議がありました。
その頃は、今と違ってアイドルは、そこそこの方でも結構このてのバラエティーに出演してくれましたから、かなりの有名な名前が上がりました。ただ、タレントのほうに重しが欲しいという事になり、そこでよせばいいのに私が発言してしまいました。
「○○さんなんて、どうなんでしょう?」
その瞬間、会議の空気が一変しました。そして社長が私にこう仰いました。
「いいか、二度と俺の前でその名前をだすな。」
ビビりましたね。
その時の社長の言い方はただ事ではありませんでした。
そのタレント(女性)は、一世を風靡した歌手でしたが、当時はすでに人気に翳りがでた頃で、私は極めて軽い気持ちでその名前を出しただけでした。
先輩たちも、社長が怒った理由ははっきりと教えてはくれませんでした。
ただ、しばらくしてだんだんとわかった事がありました。
彼女は、社長がプロデューサーをしていた年末の音楽祭に、一度大本命になりながら、土壇場で受賞を逃した。当時のその音楽祭は、大賞を取れば翌年のギャラが変わるほど権威があった。
だから、彼女は大賞を取れなかった事で、裏では相当な事があった。
さらに彼女は、業界では性格の悪さで有名で、特に売れている時は半端ではない態度だった。
今、彼女を見かける事はほとんどありません。かなりのヒット曲を持っているにも関わらず、です。懐かしのメロディー的な番組でも、たまにしか見る事がありません。
現在テレビに出まくっている有吉弘行さんがよく言っております。
どんなに人気が出て忙しくなっても、僕は仕事を選べません。一度どん底を見ましたから。そして天狗になんかなれません。今使ってもらっても、後の保証なんか何もありませんから、と。
だから普段の有吉さんは、驚くほど腰が低いそうです。
そういうことです。
人生、晴れている時ばかりではないのです。だからどんなに人気がかつてあったとしても、その時の振る舞いを回りはちゃんと覚えているのです。
当時ADで、彼女に散々苛められていたスタッフが今偉くなっているわけです。
消えていくのは、ちゃんと理由があるのです。